デジタル広告運用の負担を減らす新サービス「アド女子」~立ち上げ経緯と今後の展望~

こんにちは。ライターのアメモトです。
今回は、コクーのデジタルマーケティング事業部で2020年1月から始動したサービス『アド女子』について、立ち上げから数カ月で多くの企業様からご好評を頂いているそうですが・・・

「そもそも『アド女子』とは、どのようなサービスなのか?」
「どのような背景からサービスを立ち上げたのか」
「未経験でも『アド女子』になれるのか」

など、『アド女子』を立ち上げた事業部責任者の佐藤さんと中島さんに話を聞いてみました。

ぜひ、最後までご一読ください!

>関連サイト:アド女子デビュー!

プロフィール

<写真右>
氏名:佐藤(ニックネーム:むーみん)
入社日:2013年5月
所属事業部/役職:デジタルマーケティング事業部 コンサルタント
経歴:ネットワークセキュリティエンジニア、SaaS新規事業立ち上げチームリーダを経て、 2019年より、コクー株式会社デジタルマーケティング事業責任者となる。 会員規模数十万人のBtoCのサブスクリプションサービスのデジタルマーケティング施策の企画と実装に従事。 MA、CRM/SFA導入について、リード獲得からクロージングまでのボトルネックの解消事例を紹介するセミナー登壇実績多数。

<写真左>
氏名:中島(ニックネーム:パイセン)
入社日:2020年4月
所属事業部/役職: デジタルマーケティング事業部 アカウントマネージャー
経歴:OAインストラクターを経験後、デジタル広告の運用・コンサル会社にて、広告運用のノウハウを取得。その後、大手総合代理店でお客様と運用チームとの間に入り、全体の進捗管理や予算管理、事業戦略を見ながら広告提案などのデジタル広告のフロント業務を経て、「アド女子」サービスの立ち上げメンバーとして、セールス、教育、人事などデジタルマーケティング事業部で幅広く業務に携わる。

デジタル広告運用業務を一手に引き受ける人材派遣サービス「アド女子」はどうやって生まれた?

-「アド女子」はどのようなサービスですか?そもそも“アド”って何?

佐藤
”アド”とは、アドバタイジング(Advertising)で「広告」という意味ですね。
現在の企業活動において、インターネットを主とするデジタル広告が欠かせなくなっています。様々な記事でデジタル広告は簡単に始められると言われていますが、広告運用の知識を身につけ、売上アップにつながる広告を企画したり、予算を設定したり、分析したりとなにかと人の手が必要になります。そんなデジタル広告を運用する人財が「アド女子」です。

中島
具体的には、インターネットやアプリなどで配信しているデジタル広告の運用業務管理画面での入稿作業や、予算管理、運用支援、レポート・分析といった細かな運用業務を常駐、スポット常駐、リモート対応で引き受け、お客様の負担を解消しています。

-デジタル広告って、インスタとかゲームやニュースなどのアプリに出てくる広告ですよね。

佐藤
そうそう、オンライン広告ともいったりするけど、他にもインターネット検索用語で表示させたり、検索サイトのバナー広告など色々あるんですよ。
大きく分けると8種類。それについては別記事でまとめているので、良かったら読んでみてください。

【関連記事】「デジタルマーケティングの最初の一歩?|オンライン広告で押さえるべき8種類を解説!」

-ありがとうございます!他の記事も勉強になりそうですね!
サービスの内容がわかったので、次は「アド女子」立ち上げのきっかけをお二人にそれぞれお伺いしたいのですが。

中島
きっかけはいくつかあるんですが、僕自身、前職で「専業」と言われているデジタル広告のコンサル・運用会社で運用業務を行ったり、総合代理店で広告の提案をしていました。
多くの運用会社や代理店も常に人材不足で、1人で複数案件を掛け持ちして業務を回していました。
そのため、月末月初は特に休みづらかったり、配信ミスも発生したりしていて・・・

特にレポート・分析については日々の運用で時間を取られ、納得がいく分析ができずに、中途半端なPDCAを行っているところが多いと感じていました。
そこで人材不足を解消することで、しっかりとした分析を行い、PDCAを回して改善・拡大していける仕組みを作りたいと思い、「アド女子」を立ち上げました。

佐藤
デジタルマーケティングでは、「ファネル(=漏斗)」と呼ばれる考え方があります。
大まかに説明すると、集客して、関心を持ってもらい(育成)、商談して、購入してもらう流れになっています。
上流から下流へ至る過程で、購入意欲が高い人だけが厳選されていく様子を漏斗に例えたものです。

デジタルマーケティング事業部のもうひとつの人財サービス「デジマ女子(R)」では、マーケティングオートメーションの導入や集客から先の育成、商談のプロセスを可視化するなど支援していたのですが、新規顧客獲得の為のデジタル広告についても一緒に考えないと成果につながりにくいという課題が見えてきたのと、お客様から集客の課題についてご相談を多く頂いたこともきっかけのひとつですね。

中島パイセンに出会って、「アド女子」の立ち上げについては一気に加速しましたね。

中島
おー!ありがとうございます!
立ち上げ時の勢い、半端なかったですよね。入江さん(当社代表)がよく言っているパッションが大事っていうのがよくわかります(笑)
やりたい仕事をしている時って、わくわく感が止まらないんですよね。

スタートアップ事業ならではのやりがい

-新規サービスの立ち上げに関わることのメリット、また苦労した点などありますか?

佐藤
自分たちで事業を一から創り上げていくことができるのが一番のメリットですね。
苦労した点は、たくさんありますね。サービス立ち上げに向けて、まずはデジタル広告のナレッジを貯めていったのですが、広告媒体はたくさんの種類があり、また、日々仕様が変わっていくので、キャッチアップしていくのが大変なんですよね。広告で成果を出すための具体的な手法は、座学だけでは学びきれないので、実務経験が必要になってきます。

これから「アド女子」としてキャリアをスタートするメンバーにむけて、座学+OJTで実践的なスキルが身につく教育カリキュラムや活躍できる環境を整備していくことはゴールがないので今後も大変だと思いますが、この仕事の醍醐味だと思います。

教育カリキュラムは、どういったものですか?

中島
簡潔にいうと「未経験の方でもデジタル広告の運用について顧客ごとの課題分析から提案までができる人財育成を目的としたカリキュラム」ですね。
デジタル広告の現状からGoogleやYahooのリスティングやディスプレイ広告、SNSや動画広告について学んでいき、基本的なツールなどについても学んでいただきます。最終的には、レポーティングや分析、顧客の課題に応じたプランニングをしていただくので、実践さながらのカリキュラムになっています。

全部で2週間、76時間かけて学ぶので、「76カリキュラム」と呼んでいます。
仮称ですが、いい案があったら提案してください(笑)

-「76カリキュラム」、わかりやすいですね!
でも実践さながらのカリキュラムで76時間と聞くと、けっこうハードスケジュールな印象を受けます・・・

中島
僕自身、実務経験者であり、後輩指導などの経験を活かし、未経験の方がつまづきやすいところだったり、理解していないと先に進めないといったポイントを押さえてカリキュラムを組んでいます。ただ受け身ではなく、復習はもちろん、わからないことは積極的に自分で調べていくという姿勢が必要です。

佐藤
座学ばかりだと眠くなりますし、聞いて学ぶというのはなかなか自分の知識とするのは難しい。なので、「76カリキュラム」はハンズオンをメインとしているんですが、スケジュールを見てもらった方がイメージしやすいかと思います。


-課題が思った以上に多いですね。課題で理解度を確認できるようになっているから、短期間での育成が可能なんですね。

中島
その通りです。また期間が長すぎると早く実務につきたい!となるでしょうし、短いと不安を感じてしまうと思うので2週間という設定にしました。こういったカリキュラムやサポート体制など、一から何かを創りあげていくというのは大変ですが、とてもやりがいがあります。

僕は入社してまだ日は浅いですが、今までの経験を活かしながら、自分が中心となって業務を進めています。また会社の環境として、「こういったものが足りない」、「ここをもっと勉強したい」、「この部分をサポートしてほしい」、という意見もスピーディーに対応していけるので、まだチームとしてはできたばかりですが、みんなで創っていきたいと考えていますし、実現できる環境ですね。

佐藤
 課題は日々色々と出てきますが、細かい役割分担やチーム創りにダイレクトに関われることや、アジャイルに対処していくので、どんどん良くなっていくのを見るのが楽しいと私は感じています。大所帯の部署にはないフラットさとスピード感があり、また日々の成長が実感できますし、この年齢になっても自分自身の視野や可能性が広がっているのは本当にチームのおかげですね。

-やることが多くて大変そうですが、楽しそうですね!
普段おじさんたちといじられてばっかりのところしか見てなかったので、なんかかっこよく見えます(笑)

知見を持つことが「アド女子」として最大の価値になる

「アド女子」として、一つの企業で経験を積むのではなく、お客様先に常駐して働くことで得られるものは何ですか?

中島
お客様先に常駐して様々な業種の企業を経験することで、知見を広めることができます。
一つの企業だと、取り扱う広告媒体が決まっていたり、担当業務が限られてしまうことがあります。デジタル広告は訴求する商品やサービスによって、ターゲットや配信面、予算などが大きく変わりますので、広告提案や成功事例をもとにしたクリエイティブの提案はお客様が一番教えてほしい情報ですし、その情報(知見)をたくさん持っていることが自分自身の最大の価値となります。

知見を広めることは、広い視野を持ってお客様に広告を提案できるということ。お客様にとっても新規顧客の獲得につながったり、今までとは違う層へ商品やサービス、会社の認知度を高めることができたりと、新しい効果を期待できると思います。

現在、「アド女子」の採用も積極的に行っているそうですが、「アド女子」に求める人物像はありますか?

佐藤
業界として常に最新の手法が生まれており、使用するツールも複数あります。単にツールを覚えるだけではなく、マーケティングの手法や分析方法、クリエイティブの良し悪し、お客様への提案力など、幅広い分野に関心をもって、学ぶことが求められます。新たなことにチャレンジし、根気強く学ぶ姿勢が必要ですので、ガッツがある人物が向いていると思います。

中島
デジタル広告においても日々情報がアップデートされています。管理画面の仕様や広告メニュー、運用方針などが新しくなっていきますので、日ごろから新しい情報にアンテナを張って、自発的に情報収集できる人が向いていると思いますね。調べてみたり試してみたりすることが好きな方にはもってこいです。

自分に合ったキャリアパスを見つける

-「アド女子」で描いているキャリアパスはありますか?

中島
広告運用のスペシャリストやLPやバナーなどのクリエイティブ制作、広告効果を検証・分析しPDCAを回す、全体の進捗や事業戦略を見ながら適宜提案(プランニング)する、といった道があります。

はじめは、それぞれの特色を学びながら、自分に合った業務を極めていくことでスペシャリストになるか、またはリーダーとしてチームを引っ張っていくことができます。

佐藤
デジタルマーケティングは範囲がとても広いので、必ず自分に合った得意領域を見つけることができると思います。「アド女子」は入社後、まずは2週間の研修をおこないます。未経験の方でもこの研修を受けることで、実践的なデジタル広告の基礎知識を得ることができるようになります。他にも、アド運用の経験のある方もさらにスキルアップできるようなデジタルマーケティング領域全般の教育カリキュラムも用意しています。

アドを極めるもよし、マーケティングファネル全般を経験して、オールラウンダーになるもよし。
更にコクーでは、アド女子×RPA女子、アド女子×BI女子など、RPAやBIなどのスペシャリティ分野とのコラボレーションで更なる付加価値が見込めるのも魅力の一つです。
得意な分野×活躍する女性という意味で、Xwoman(クロスウーマン)と呼んでいます。

アド女子をやりながら、自分がしっくりくるキャリアパスを見つけてもらえるのではないかと思います。

-キャリアパスを描くには、女性は特にライフステージに合わせて働き方も選択肢がないと難しいですよね。

佐藤
そうですね。コクー自体、女性比率は7割近いですし、育休からの復帰率も100%です。実際同じ部署にも子育てされている女性社員がいますが、入社時はお子さんが小学校入学前だったので、本人の希望により時短で勤務されていました。小学校入学後はフルタイムでの勤務予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務に切り替えています。

子育てだけでなく、ライフステージや人によって事情もそれぞれ異なると思うので、働き続けられるよう柔軟に対応していきたいと考えています。

今後の展望

-今後の「アド女子」の体制やデジタルマーケティング事業部としての展望を教えてください。

佐藤
デジタルマーケティング事業部では、ファネル全体を一気通貫でサポートするチームを目指しています。アド女子は様々なサービスの集客をサポートする大事な役目を担っています。

冒頭でファネルのお話をしましたが、購入していただいた後のフォローも重要になっています。お客様を離さないための施策もデジタルマーケティングの大事な役目です。アド女子やデジマ女子が、どの範囲をカバーするか、全体像を図にしました。

大まかに、広告やSNSに関わるのがアド女子、それ以外のデジタル施策がデジマ女子の役割としています。マーケティングファネルの流れが止まらないように、役割を超えて、どんどんチャレンジしていただいてもかまいません。幅広い分野で活躍できるのが、デジタルマーケティング事業部の魅力だと考えています。

また今後、社内でもサポートチームを結成し、お客様先で業務を行っているアド女子からのリクエスト(レポート作成やクリエイティブ制作、提案資料作成など)を引き受け、よりスムーズに、より安心して業務ができるように支援していく予定です。

現場で培った経験をスピーディーに社内で共有しながら人財を育成し、幅広いキャリアパスを選択できるようにしていく予定です。それが一緒に働くメンバーのモチベーションにもなればうれしいですし、コクーの人財を通じて、企業の課題解決につなげていければと思っています。

 

↓現在、「アド女子」のメンバーを募集中です。
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(当社コーポレートサイトの募集要項ぺージへ移動します)

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